〜園児に慕われ、信頼される先生に〜



就学前教育の重要性
 幼稚園での教育は幼児の生涯にわたる人格形成の「基礎」を狙っています。また、その後の義務教育へとスムーズに接続し就学できるよう、遊びやさまざまな体験活動を通して基本的な習慣を養い、心と身体の調和的で健やかな発達を目指しています。
 幼児にとっての「遊び」は大人にとっての「仕事」と同じくらい大切なものです。友だちと歌ったり、踊ったり、花の咲いた園庭を思いっきり走ったり、ときには畑で土や泥にまみれて作物を作ってみたりと、たくさんの良い経験は幼児一人ひとりの「個性」や「自主性」を育んでいきます。




幼稚園教諭に求められるもの
 教師として子どもの個性を理解していくには、子どもの立場に立って考え、子どもをやさしく受け止める「包容力」がまずは必要です。加えて、子どもたちに寄り添い、その発達を支えていくためには、彼らに負けないくらい体を動かす「体力」も要求されます。もちろん音楽・図画工作に関する知識や技術もしっかりと身につけていかなければなりません。幼児の空想たっぷりの世界や将来への夢を大切にし、豊かな感性を育んでいくためにも、ピアノや手遊び、歌、お話、紙芝居など、さまざまな活動に対応できる実践力が必要です。
 子どもたちみんなが仲良くのびのびと園生活を送ることができるよう、現場ではこれら全領域をバランスよくカバーできる人材が求められています。




幼稚園教諭課程での学び
 幼稚園教職課程では、幼児教育に必要な基本的理論をはじめ、保育内容の研究や保育技術を学びます。これらは小学校教諭や保育士に必要な学びと重なってくる部分も少なくありませんが、特に幼稚園でのカリキュラムを示した『幼稚園教育要領』において文部科学省が挙げている「健康」「人間関係」「環境」「言葉」「表現」の5領域に関して知識を深め、技術を身につけていきます。
 また近年、幼稚園教諭は、小学校への円滑な接続や、保護者や地域住民の相談に応じるといった「子育て支援」など、さまざまな役割を期待されるようになってきました。そのため、学外での実習やキンダーガルテンサポーター制度などを通して、幼児教育者としての総合的な資質を高めていきます。