「基礎縫いDVD-Video」が陸奥新報で紹介されました

 学生の基礎縫いに対する理解向上を図るため、本学 家庭科教材研究グループ(葛西美樹教授 他)が制作した、「基礎縫い DVD-Video」が、陸奥新報( 2015年6月12日付)に紹介されました。


陸奥新報社提供

特集 学都からの挑戦 【記事・抜粋】




基礎縫いは被服の根本

 玉結びや並縫い、ボタン付け−。小・中学校の家庭科の授業で習う裁縫は、生活に直接結び付く技術の一つだ。しかし、授業で縫い方をよく理解できていなかったり、大人になってやり方を忘れてしまったりする人も多いのでは。東北女子大学家庭科教材研究グループでは、同大の学生に理解を深めてもらうことをきっかけに、基礎縫いのDVDを製作。このDVDが県内外各地の小中学校でも活用され始めており、全国の家庭科教育の補助教材として役立っている。

   ◆   ◆

 家庭科教育の衣生活全般を研究テーマにしている同大の葛西美樹教授は、同グループの一人。DVD製作はもともと、基礎縫いができない学生が多いことが授業中に分かり、基本をしっかり身に付けてもらおうと、被服と情報処理の教員2人とともに2011年に第1弾のDVDを製作した。
 DVDでは、実際に縫う人の視点で針や指の動きを見ることができる。さらには映像を反転させ、左利き用も合わせて映像化した。
 葛西教授は「基礎縫いは被服の根本で、家庭科教員の免許を取る人には必要」と重要性を語り「視覚から学べるので理解しやすい。DVDなのでプロジェクター上映や家での鑑賞など場所を選ばず、いつでも見られる」と視聴覚教材の魅力を語る。
 DVD映像は同大ホームページからも一部視聴することができ、インターネット経由でDVDを知った県外の小・中学校教諭から問い合わせが複数件寄せられている。日本家政学会でDVDを紹介した時も、参加者から反響があったという。
 葛西教授は「学会の部会で、小・中学校の先生にとっても役立つという話もいただけた。小・中の先生のニーズに合わせた改良をしていきたい」と意欲。実際に、最新版のDVDでは、小学校教諭から要望のあった「かがり縫い」の方法も新たに撮影し映像に加えるなど、徐々に内容を充実させている。
 「ちょっと前までは先生も学生も裁縫ができたけれど、最近では被服分野の授業時間数が減ったりなどの影響で分からない人も増えてきたように思う。今の時代だからこそ、こういった教材が必要なのでは」とし「今後は実際にDVDを活用したことによる理解度の調査なども行い、小、中、高校、大学別にどんな改良が必要かを探りたい」と展望を語った。

   ◆   ◆

 葛西教授はこの他にも、鶴田町特産のブドウ「スチューベン」の果皮を使った染色法の研究にも着手。スチューベンに含まれるアントシアニン系色素は日光に弱いことから、色が抜けにくい染色法を探っている。
 「普通は廃棄される非食部分の利用価値を見いだし、ゆくゆくはリンゴの草木染めのように製品化につなげたい」と、地元にちなんだ新たな商品を生み出そうと構想。被服分野から地域活性化を目指している。




 当該ページに限って陸奥新報の記事利用を許諾したものです。転載ならびにこのページへのリンクは固くお断りします。